内科医花芝の健康小話

ちょっと健康に役立つことをお話します。

健康診断と人間ドックって何?

健康診断と人間ドックの違いって何でしょう?

 

「会社で健康診断を受けるように言われているんだ」

「人間ドックを勧められたけど、受けた方が良いの?」

「芸能人の○○さんが健診で驚きの結果が!!」

 

上記のように使われることの多い言葉、健康診断、人間ドック。

その違いを御存じでしょうか。

受診義務がある健康診断、任意で受ける人間ドック

とても簡潔に説明すると、受診義務があるのが健康診断、個人が任意で受けるのが人間ドック、となります。

受診義務のある健康診断にもいくつか種類があり、おおまかに分けると労働安全衛生法に定められた定期健康診断と、公的医療保険加入者全員を対象とした特定健康診査(いわゆるメタボ健診)の二つが挙げられます。

 

この時点でとにかく分かり難いですので、煩雑だと思った方は最初の一行だけ把握していただければ問題ありません。

 

f:id:osibainu:20200214125316j:plain

健康診断と人間ドックの違い

 検査項目が決まっている健康診断、任意で選べる人間ドック

上述の通り、健康診断は制度として定められたものですので、検査項目には細かな規定があります。具体的には別の記事でご紹介しますが、それぞれの健康診断に何故受診義務があるのかを考えると検査内容も理解しやすいので、ここでご紹介します。

定期健康診断は元気に働けるか、働けているかの確認

労働安全衛生法で定められている定期健康診断は、年齢問わず全ての労働者が対象となっています。正確には、事業者が雇用した労働者に医師による健康診断を義務付けている制度、となります。

つまり、労働者を雇用する場合、その健康管理にも気を配ってあげてくださいね、ということですね。

メタボ健診はその名の通りメタボを予防したい

2008年から始まった、40-74歳までの公的医療保険加入者を対象とした保健制度であるメタボ健診。ちなみに公的医療保険とは国民健康保険などのことで、大体全ての方が加入していると思います。

上記に対して、全国健康保険協会(協会けんぽ)が提供する健康診断が、「生活習慣予防健診」や「特定健康診査」です。此方の名称の方が馴染みのある方もいるかもしれませんね。

この制度が始まった理由は、近年では生活習慣病で死亡する方の数が増加しており、それを防ぐためです。つまり、検査項目もその目的に準じて、生活習慣病に関するものが多くなっています。

人間ドックは全て自由!(大体コースがあるけれど!)

人間ドックについては上記の制度のような縛りは基本的にありません。しかし、全て自由ですと言われても大抵の方は戸惑うと思いますので、殆どの病院では人間ドックのコースが決められています。また、オプション検査などを選択できる場合も多いですね。

傾向としてですが、健康診断よりも詳しい検査が行われる場合が多いです。

無料だったり割安になっている健康診断、お高めの人間ドック

健康診断については、個人の金銭的負担は人間ドックより軽くなっています。特に定期健康診断実地は事業者の義務ですので、労働者本人が料金を支払うことはありません。また、メタボ健診でも協会けんぽより一部料金が負担して貰えるので、自費よりも安く検査が受けられます。

一方、人間ドックの費用は基本的に高めです。自由診療となりますので、通常病気で病院を受診して検査を受ける場合と比べても高額となります。

なお、人間ドックを定期健康診断の代わりとする、メタボ健診を定期健康診断の代わりとする、ということも会社によっては福利厚生の一環として可能としているようです。その場合の費用負担なども個々のケースで異なりますので、不明な点がある場合は会社などに確認してみましょう。

健康診断では検査結果が説明されない…?

記事を書くにあたってネットで検索などもしてみたのですが、「健康診断では結果説明がされず書類が送られるのみ」との記載を複数確認しました。

実際の所はといいますと、私も健康診断の方を多く診察しますが、当日確認できる検査に関してはご希望があれば結果説明をしています。(私の勤務している病院では、患者さまが結果を聞くか聞かずに早く帰宅するかを選択できるようになっています)

ここは受診する医療機関によって対応が分かれるのではないかと思いますので、不安な場合は健診の申し込みの際に確認しておくと良いかと思います。

 

まとめ

健康診断と人間ドックの違いについて、簡単に説明させて頂きました。

其々についての細かい説明などは、また記事を変えて行って行こうかと思いますので、大体の内容を理解していただければ幸いです。

なお、日常では「病院での身体の健康チェック全般」のことを、健康診断、人間ドック、と区別なく使用していることも多いと思います。普段の会話では難しい区別は必要ないのかもしれません。

このブログでも、特に厳密な定義が必要のない時には「病院での身体の健康チェック全般」のことを指して「健康診断」という単語を使いたいと思います。

あくまで分かりやすさを第一にしたいと思いますので、ご了承いただければ幸いです。

余談ですが

ネット検索していると、「健康診断 e判定 やばい」が予測検索に出現しました。

皆さん、ご不安で検索されるのでしょうか。e判定を貰ってしまった場合は、可能な限り早く医療機関を受診しましょうね。